【出演者調査第8弾】北の人名録 倉本聰 新潮文庫

東京での仕事から撤退し、辿り着いた先は北海道の富良野。大地は清冽、人間は鮮烈。好奇心旺盛、モノにこだわらず、バカ騒ぎ大好き、その上限度を知らない。富良野に棲息する、そんな男たちへの驚嘆が圧倒的な感動へと変わる時、永遠の名作ドラマ「北の国から」が生まれた――。名脚本家が綴った人間讃歌エッセイには、北の大地を揺るがす熱気が満ちる。文庫版では新章「あのあと」を収録。
※「北の人名録 倉本聰 新潮文庫」の裏表紙より

北の国からファンの方には読んでいただきたいオススメの本です。ここでは「北の人名録」に出てくる愉快な富良野の方々を紹介します。

チャバ･･･茶畑（ちゃばた）和昭さん。麓郷の電機屋さん。演劇集団「ル・ノンブリ」立ち上げる。派手で目立つイカダ「水すまし号」で倉本聰さんとイカダ下り大会に参加。他、多数のエピソードが書かれています。

仲世古ヨシオさん･･･麓郷木材の常務。ガッポ（中が空洞の材木）からの燻製作りを手伝う。皆さんご存じのとおり中畑和夫のモデルとなった方です。

クロさん･･･富良野の床屋さん。天然記念物北海道犬登録協会・天然記念物北海道犬保存会・天然記念物北海道犬繁殖直売所富良野支部事務局という肩書き。床屋の名前はローズ理容院！（令子の美容院の名前の由来？）

寅さん･･･富良野市役所の相沢寅治さん。シナリオライターをライター屋と勘違い。「先生はオイル？ガス？」

リンさん･･･山口麟一さん。東映の悪役スター。旭川３６街に「侍」という小料理屋を持ち旭川東京を往復している｡武勇伝数限りなし。精力絶倫四界に敵なし。

森本さん･･･なめこ会社専務。ヨーデルが得意。現在はくまげらのオーナー。

富一郎青年･･･米屋

コンちゃん･･･今野照子さん。倉本家に同居している。倉本聰さんの奥さんとは俳優座の養成所で同期。北の国からでは吉本友子を演じた。

吉本さん･･･寡黙の巨漢。中央ハイヤー。演劇集団「ル・ノンブリ」メンバー。

及川さん･･･及川組のケンちゃん。演劇集団「ル・ノンブリ」メンバー。

佐々木さん･･･佐々木製麺の佐々木のジュンさん。演劇集団「ル・ノンブリ」メンバー。

久松青年･･･プリンスホテルのレストラン主任。ギターの名手。キツネの餌付けに熱中。

ヨコさん･･･芦別で牧場を経営。倉本聰さんにバター作りを教えた。

飯沼松吉さん･･･大正の中頃、麓郷に入植した。開拓時代の苦労を話した。沢田松吉の名前の由来？

佐藤藤作さん･･･根室落石の馬産者。ユルリ島に運ばれた道産馬の話。

富良野のヒラさん･･･馬を飼っていた。ドカ雪の日、ガレージから出せなくなった車を馬が引き出した話をした。馬を手放す前日にご馳走をする、馬が涙を流す、馬が自らトラックの荷台に乗るという話をした。

菅野先生･･･枝幸に住む菅野先生から流氷の報せを受け、倉本聰さんは、地井武男さん・南雲雄介さん・尾上和さん・螢・ホタママと流氷を見に行く。

ダンナ･･･本名は布施さん。麓郷中学の用務員。丸太小屋を建てる森を仲世古さんが奮闘し、ダンナの土地を借り受けた。

　

また、動物たちもたくさん登場します。ネーミングが笑えます。

山口･･･倉本聰さんが飼っている北海道犬。山口百恵さんの名前から命名。

アウト･･･ゴルフ場のアウトコースから来るキツネ。トラバサミにやられたキツネ。「北の国から」の夜間ロケをしているとき三本足のアウトが戻ってきた。五郎・螢そして純が餌をあげるシーンが急遽撮影され、連続ドラマの最終回で使われた。

イン･･･ゴルフ場のインコースから来るキツネ。

森･･･リス。森昌子さんの名前から命名。

桜田･･･リス。桜田淳子さんの名前から命名。

北島･･･蛇。北島三郎さんの名前から命名。

ありンす･･･エゾリス。トウキビが大好物。

あちき･･･エゾリス。ありンすが連れてきた。