挿入歌(中島みゆき)

中島みゆきさんの曲は8曲、北の国からの挿入歌として使われています。そのときのシーンや登場人物の心情にあったメロディと歌詞に毎回泣けてきます。感動のシーンを思い出し、ぜひみなさんも曲を聴いてみてください。


♪ホームにて
1977年6月25日発売 3rdアルバム「あ・り・が・と・う」収録
連続ドラマ第3回 東京へ戻る純と雪子を見送りに来た清吉、布部の食堂店内

ふるさとへ 向かう最終に
乗れる人は 急ぎなさいと
やさしい やさしい声の 駅長が
街なかに 叫ぶ
振り向けば 空色の汽車は
いま ドアが閉まりかけて
灯りともる 窓の中では 帰りびとが笑う
走りだせば 間に合うだろう
かざり荷物を ふり捨てて
街に 街に挨拶を 振り向けば ドアは閉まる

振り向けば 空色の汽車は
いま ドアが閉まりかけて
灯りともる 窓の中では 帰りびとが笑う
ふるさとは 走り続けた ホームの果て
叩き続けた 窓ガラスの果て
そして 手のひらに残るのは 白い煙と乗車券
涙の数 ため息の数 溜ってゆく空色のキップ
ネオンライトでは 燃やせない
ふるさと行きの乗車券

たそがれには 彷徨う街に
心は今夜も ホームにたたずんでいる
ネオンライトでは 燃やせない
ふるさと行きの乗車券
ネオンライトでは 燃やせない
ふるさと行きの乗車券

出典:ホームにて/作詞:中島みゆき・作曲:中島みゆき



1979年11月21日発売6thアルバム「おかえりなさい」収録
連続ドラマ第19回 五郎が令子と正式に別れたことをこごみに話す、駒草店内

長い髪が好きだと あなた
昔だれかに話したでしょう
だから私こんなに長く
もうすぐ腰までとどくわ

それでもあなたは離れてゆくばかり
ほかに私には何もない
切ってしまいます あなたに似せて
切ってしまいます この髪を
今夜旅立つあなたに似せて 短かく

長い髪を短くしても
とてもあなたに似てきません
似ても似つかない泣き顔が
鏡のむこうでふるえます

あなたの写真も残らなかったから
影をあなただと思いたい
切ってしまいます あなたに似せて
切ってしまいます この髪を
今夜旅立つあなたに似せて 短かく

出典:髪/作詞:中島みゆき・作曲:中島みゆき


♪世迷い言
1979年11月21日発売6thアルバム「おかえりなさい」収録
連続ドラマ第22回 五郎がこごみに誕生日パーティーをやらなくなったと謝る、駒草店内

窓打つ木枯し みぞれがまじる
カタリとデジタル時計が変わる
もしやあんたが帰って来たのかと
ベッドをおりたら出るくしゃみ

変なくせだよ男にふられたその後は
なぜだかきまって風邪をひく
真夜中 世の中 世迷い言
上から読んでも下から読んでも
ヨノナカバカナノヨ

蜜柑をむく指 黄色く染まる
忘れたマニキュアはがれて落ちる
とてもあんたにゃついて行けないわと
無理して笑えば出るくしゃみ

いやなくせだよせいせいしている筈なのに
背中を寒気が駆けぬける
真夜中 世の中 世迷い言
上から読んでも下から読んでも
ヨノナカバカナノヨ

変なくせだよ男にふられたその後は
なぜだかきまって風邪をひく
真夜中 世の中 世迷い言
上から読んでも下から読んでも
ヨノナカバカナノヨ

出典:世迷い言/作詞:阿久悠・作曲:中島みゆき


雨…
1979年11月21日発売6thアルバム「おかえりなさい」収録
連続ドラマ第22回 こごみといる五郎のもとに令子の訃報が届く、駒草店内

そうよだましたのは私 心こわれたのは貴方
どうせあなたも嘘つきな旅人と思ってたのよ

裏切られた思い出に いつか覚えた氷芝居
さみしがり屋の貴方には
それが一番の仕打ちだった
冷たい雨、雨、雨、雨、いまさら
貴方がこんなに いとしい
冷たい雨、雨、雨、雨、私を
あの頃に連れて戻って

生まれてはじめて会う人が
貴方ならよかったけれど
裏切られすぎて私は今さら素顔になれない

裏切られた思い出に いつか覚えた氷芝居
さみしがり屋の貴方には
それが一番の仕打ちだった
冷たい雨、雨、雨、雨、いまさら
貴方がこんなに いとしい
冷たい雨、雨、雨、雨、私を
あの頃に連れて戻って

こわれた心をかかえて
貴方は優しい女に出逢う
幸せになってゆくなら
なんにも言えやしないけど

裏切られた思い出に いつか覚えた氷芝居
さみしがり屋の貴方には
それが一番の仕打ちだった
冷たい雨、雨、雨、雨、いまさら
貴方がこんなに いとしい
冷たい雨、雨、雨、雨、私を
あの頃に連れて戻って

出典:雨…/作詞:中島みゆき・作曲:中島みゆき


♪エレーン
1980年4月5日発売7thアルバム「生きていてもいいですか」収録
連続ドラマ第24回 雪子の回想、ボクシングの試合後に草太と話す雪子、富良野駅・エルパセオ・バス

風にとけていった
おまえが残していったものといえば
おそらく誰も着そうにもない
安い生地のドレスが鞄にひとつと

みんなたぶん一晩で
忘れたいと思うような悪い噂
どこにもおまえを知っていたと
口に出せない奴らが流す悪口
ラララ・・・

みんなおまえを忘れて
忘れようとして幾月流れて
突然なにも知らぬ子供が
ひき出しの裏からなにかをみつける

それはおまえの生まれた
国の金に替えたわずかなあぶく銭
その時 口をきかぬおまえの淋しさが
突然私にも聞こえる
ラララ・・・

エレーン
生きていてもいいですかと誰も問いたい
エレーン
その答を誰もが知ってるから誰も問えない

流れて来る噂は
どれもみんな本当のことかもしれない
おまえは たちの悪い女で
死んでいって良かった奴かもしれない

けれどどんな噂より
けれどおまえのどんなつくり笑いより
私は
笑わずにはいられない
淋しさだけは真実だったと思う

今夜雨は冷たい
行く先もなしにおまえがいつまでも
灯りの暖かに点ったにぎやかな窓を
ひとつずつ のぞいてる

今夜雨は冷たい

エレーン
生きていてもいいですかと誰も問いたい
エレーン
その答えを誰もが知ってるから誰も問えない
エレーン
生きていてもいいですかと誰も問いたい
エレーン
その答えを誰もが知ってるから誰も問えない

エレーン
生きていてもいいですかと誰も問いたい
エレーン
その答えを誰もが知ってるから誰も問えない
エレーン
生きていてもいいですかと誰も問いたい
エレーン
その答えを誰もが知ってるから誰も問えない
ラララ・・・

出典:エレーン/作詞:中島みゆき・作曲:中島みゆき


♪異国
1980年4月5日発売7thアルバム「生きていてもいいですか」収録
’83冬 富良野駅でみどりを見送る五郎

とめられながらも去る町ならば
ふるさとと呼ばせてもくれるだろう
ふりきることを尊びながら
旅を誘うまつりが聞こえる

二度と来るなと唾を吐く町
私がそこで生きてたことさえ
覚えもないねと町が云うなら
臨終の際にもそこは異国だ

百年してもあたしは死ねない
あたしを埋める場所などないから
百億粒の灰になってもあたし
帰り支度をしつづける

悪口ひとつも自慢のように
ふるさとの話はあたたかい
忘れたふりを装いながらも
靴をぬぐ場所があけてある ふるさと

しがみつくにも足さえみせない
うらみつくにも袖さえみせない
泣かれるいわれもないと云うなら
あの世も地獄もあたしには 異国だ

町はあたしを死んでも呼ばない
あたしはふるさとの話に入れない
くにはどこかときかれるたびに
まだありませんと うつむく

百年してもあたしは死ねない
あたしを埋める場所などないから
百億粒の灰になってもあたし
帰り支度をしつづける

百年してもあたしは死ねない
あたしを埋める場所などないから
百億粒の灰になってもあたし
帰り支度をしつづける

百年してもあたしは死ねない
あたしを埋める場所などないから
百億粒の灰になってもあたし
帰り支度をしつづける

百年してもあたしは死ねない
あたしを埋める場所などないから
百億粒の灰になってもあたし
帰り支度をしつづける

百年してもあたしは死ねない
あたしを埋める場所などないから
百億粒の灰になってもあたし
帰り支度をしつづける

出典:異国/作詞:中島みゆき・作曲:中島みゆき


♪この空を飛べたら
1979年11月21日発売6thアルバム「おかえりなさい」収録
’84夏 こごみは五郎に結婚しかけて桐のタンスを買った話をする、駒草店内

空を飛ぼうなんて 悲しい話を
いつまで考えているのさ
あの人が突然 戻ったらなんて
いつまで考えているのさ

暗い土の上に 叩きつけられても
こりもせずに空を見ている
凍るような声で 別れを言われても
こりもせずに信じてる 信じてる

ああ人は昔々鳥だったのかもしれないね
こんなにもこんなにも空が恋しい

飛べる筈のない空を みんなわかっていて
今日も走ってゆく 走ってく
居る筈のない人 私わかっていて
今日も待っている 待っている

この空を飛べたら冷たいあの人も
やさしくなるような気がして
この空を飛べたら消えた何もかもが
帰ってくるようで 走るよ

ああ人は昔々鳥だったのかもしれないね
こんなにもこんなにも空が恋しい

ああ人は昔々鳥だったのかもしれないね
こんなにもこんなにも空が恋しい

出典:この空を飛べたら/作詞:中島みゆき・作曲:中島みゆき


♪時代
1976年4月25日発売1stアルバム「私の声が聞こえますか」収録
’98時代 結婚披露宴の2次会が終わった後、純が五郎を石の家へ送る

今はこんなに悲しくて
涙もかれ果てて
もう二度と笑顔には
なれそうもないけど

そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう

まわるまわるよ 時代はまわる
喜び悲しみ繰り返し
今日は別れた恋人たちも
生まれ変わって めぐりあうよ

旅を続ける人々は
いつか故郷に出会う日を
たとえ今夜は倒れても
きっと信じてドアを出る
たとえ今日は果てしもなく
冷たい雨が降っていても

めぐるめぐるよ 時代はめぐる
別れと出会いを繰り返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩き出すよ

まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出会いを繰り返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩き出すよ
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩き出すよ

出典:時代/作詞:中島みゆき・作曲:中島みゆき


中島みゆきアルバム一覧
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