連続第18回 イカダ下り

 7月26日のいかだ下り大会に向けて、みんな夢中になっていかだ作りをしているよ。螢とお兄ちゃんは、中畑のおじさんたちが作っているいかだに乗せてもらおうと頼んだんだ。4畳半って名前はあまりしゃれてないけどね。父さんと辰巳のおじさんは安全性よりも目立つことだけを考えているみたい。螢とお兄ちゃんが4畳半に乗ることになって、父さんを傷つけちゃったけど。
 いかだ下り大会当日になった。町の人たちがたくさん空知川に集まっていかだの準備を始めたよ。楽しそうないかだがたくさんあってお祭りみたいだね。螢やお兄ちゃんもすみえちゃんたちと準備したよ。父さんは辰巳のおじさんといかだを運んでた。草太兄ちゃんは一人で乗るみたい。本当は雪子おばさんと乗りたいみたいだけどね。凉子先生も一緒に乗るんだ。
 草太兄ちゃんのミズスマシ号、父さんたちの返せ北方領土号、螢たちの4畳半の順番でスタートしていかだ下り大会は始まったんだ。いくつかの急流を過ぎると後は全然怖くなかったよ。いかだはのんびり進み気持ちよかったよ。浅瀬でゴムが破けたり、ばらばらになって沈没するいかだもあったんだよ。父さんたちや草太兄ちゃんのいかだはだいぶ先みたいだね。父さんたちのいかだはひっくり返ったみたい。辰巳さんを助けようとしたけど流れて行っちゃった。それからみんなで歌も歌ったんだよ。そのとき、お兄ちゃんはつららさんを見つけたみたいだけど。それから急流を少し進んでゴールしたんだ。
 いかだ下り大会の後、螢とお兄ちゃんと凉子先生で帰ったんだ。凉子先生が一番星を見つけたんだよ。螢は2番星を見つけたんだ。そしたら、凉子先生がUFOの話をしたから、螢見たもんって教えてあげた。螢、UFO信じてるよ。螢がUFO見たいって言ったら、凉子先生UFO見せてくれるって。今夜UFOきっと来るって言ってた。先生の勘だって。うわぁ螢見たい!凉子先生、宇宙人とお友だちなんだって!!お兄ちゃんは心配みたいだけど、平気だって。
 父さんが帰ってきて、お兄ちゃんはつららさんを見た話をしたんだ。そしたら父さんも駅まで行ってくるって。父さん、螢、凉子先生とUFO見に行ってもかまわない?遅くならないようにだって。

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