東京ロケ地シリーズ第32弾

コウタさんからの投稿です。

皆さまこんにちは!
北の国からでは東京や富良野、札幌の全景シーンがよく出てきます。ロケ地は気になるけど、「この全景シーンはどこから撮っているンだろう??」なんて気になる人は恐らく、ほぼいないのではないかと思われますが、気になってしまう僕とそらちさんは今回連続ドラマシリーズ第1回冒頭、スメタナのモルダウがフェードインしてくる東京全景シーンをどこから撮影しているのかを検証してみました。

ちなみに、この全景は第8回でも雪子が下北沢で井関に手編みのマフラーを渡すシーンの手前でも富良野のしんしんと降っている雪のシーンからの切り替えで出てまいります。

1枚目がドラマのオリジナルシーンです。

北の国から連続ドラマ第1回より

既に40年の年月が経っておりますので、ぱっと見探し当てることは難しいのですが、地元民ならではの卓越したそらちさんの識別力と当時の航空写真等を駆使してシーンに映りこんでいる建物の特定してみました。

北の国から連続ドラマ第1回より

2枚目左側から
〇住友生命四谷ビル(オレンジ色)
〇国会議事堂(ピンク色)
〇平河町NHK電波塔 ※現千代田放送会館(緑色)
〇上智大学7号館(赤色)
〇ホテルニューオータニ(紫色)
〇右下が曙橋(青色)

3枚目が地図での位置関係
検証の結果、このシーンは旧フジテレビ社屋(現UR都市機構 河田町コンフォガーデン)の高層階から旧赤坂プリンスホテル(現存せず)方向を撮影したものと思われることが判明しました。

皆さまご存じの通り、この全景シーンの後、喫茶店で雪子が令子を責めるシーンになり、そのあといきなり富良野に向かう汽車のシーンになります。

“「つかみ」といってね、最初の5分間で客の心をつかむンです。(略)で、このドラマは東京から始まる。東京のどっか原宿あたりの、しゃれた喫茶店のテーブルに。令子と雪子が向き合ってしゃべっている。店内にはクラッシクがかかっている。” 
※『獨白2011年3月「北の国から」ノーツ 倉本聰 』P39より引用

「東京全景」「スメタナのモルダウ(川)」「喫茶店」「空知川」、倉本先生がイメージした情況設定が端的に映像表現されていると思います。

ちなみに余談ではありますが、喫茶店のロケ地は四谷三丁目の外苑東通り沿いにあった喫茶クラウンと思われることが判明しております。
ご興味がありましたら、以下私が細々とやっているインスタ投稿をご覧ください。

 


東京ロケ地のページに「旧フジテレビ社屋(現UR都市機構 河田町コンフォガーデン)」と「喫茶クラウン」の位置情報を掲載しています。
https://kitanokunikara.blog/loca-tokyo/

 

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