
東京新宿のとある店で女優の中島ひろ子さんにお会いし、お話をする機会に恵まれました。映画やドラマのこと、たくさんのお話を聞かせていただきました。今回は『北の国から2002遺言』と『風のガーデン』の話を少し紹介させていただきます。
『北の国から2002遺言』中畑すみえ役
-まず前段階の情報ですが、連続ドラマなど子役時代に中畑すみえを演じた塩月徳子さんはすでに引退されていました。そのような事情があったので新たに中畑すみえ役の女優さんを探す必要があったと思われます。
中島ひろ子さん出演の経緯ですが、オーディションではなく直接出演のオファーがあったそうです。
「20年も続いている『北の国から』というグループができている、みんなそれぞれの役ができあがっている中、新しく入るのはとても緊張しました。私だけすごく浮いているんじゃないかと心配でしたけど、みなさんが受け入れてくれたのですごくよかったです。助かりました」
「倉本先生の本読みは緊張しました。頭が真っ白になるくらい緊張していたのであまりよく覚えていません。先生が書いた台本通りに読まないといけない、句読点や・・・にも意味があると言われた記憶はあります」
-冬の富良野、中畑みずえ(清水まゆみさん)が抱えられ完成した新居を見に来るシーンのこと
「ホテルから麓郷までの移動、吹雪が真っ白ですごかったです。前が見えないのでどこ連れていかれるのかな?と思いました。雪がすごくて車の中で相当の時間待っての撮影でした」
「自然との戦いでもあるし時間がおして真っ暗になっちゃうし。天気との戦い、時間との戦いでもありました」
富良野の自然の素晴らしさとともに、自然の厳しさを体験されたこと、とても印象に残っているそうです。
-お芝居のこと
「先輩たちのお芝居っていつも思うんですが、テレビの画面を見ているようです。同じシーンを演じているんだけれど、一枚幕がある感じで吸い込まれちゃうんですね。そういう現場が多かったですね。先輩にも恵まれたし監督さんにも恵まれました」
『風のガーデン(第5話・第7話)』三沢家の長女・梅子役
―三沢のおじいちゃんが亡くなるシーン
「自宅で看取るシーンほんとにリアル過ぎて、おじいちゃん(織本順吉さん)がほんとに死んだわけじゃないけど芝居が見事過ぎちゃって「おじいちゃん!」って感じでした。説得力のあるシーンでした」
「ほんとのお医者様が現場にいて指導してくださるんですが、亡くなる直前の方でも耳が聞こえるから耳元で『ありがとう』とかメッセージ言うといいよと言われました。それからそのことを意識して身内が亡くなったときに『耳だけは最後まで聞こえてるから何か言葉をかけるといいよ』と家族に言った記憶があります。いいこと教えてくれたと親戚から感謝されました。ドラマの出演を通して勉強になりました」
中島ひろ子さんは、1990年日本映画の名作として語り継がれる『櫻の園』に主演、日本アカデミー賞新人俳優賞など数々の映画賞に輝き脚光を浴びます。その後、30年以上もの間、数々の作品に出演され、日本のドラマ・映画界には欠かせない存在であると思います。たくさんのお仕事をいただけるのは『櫻の園』のおかげとおっしゃっていましたが、ご本人の努力と才能による演技力はもちろんのこと、その人間性によるところが多いと今回直接お話を聞いて強く思いました。明るく親しみやすく、誰に対しても優しく、そして芸能界という華々しい世界で活躍されていても謙虚な気持ちを忘れない、中島ひろ子さんの魅力を感じたとても贅沢な時間でした。中島ひろ子さんありがとうございました。

