北の国からシナリオ本のススメ

北の国からのシナリオ本はこれまで何度か紹介してきました。北の国からは映像で楽しめるのはもちろんですが、シナリオを読むことによりより深く北の国からの世界を理解することができます。

今回は北の国からシナリオ本の魅力をほんの少しだけですが紹介します。

 

①連続ドラマ第1回より、麓郷へ向かう車内

北の国から 前編 倉本聰 理論社 P12

純の語り(ナレーション)は、北の国からの中でも特に象徴的な表現方法だと思います。シナリオ本の中では、語り「◯◯◯」と純「◯◯◯」がきちんと分けられています。

また、倉本先生はインナーボイスいわゆる『セリフの行間』に込められた登場人物の心の声のことも度々話されています。本当は言いたいんだけれども言えないこと、このシーンでは純が五郎に言えない「字、知らねえンだ」という気持ちが見事に表現されています。

 

②連続ドラマ第8回より、東京・下北沢に場面が切り替わる

北の国から 前編 倉本聰 理論社 P188

北の国からのシナリオ本には、挿入歌についての指定が数多くあります。このシーンではこの曲をかけると倉本先生が決めているようです。この場面では五輪真弓さんの「恋人よ」がかかるわけですが、雪子の気持ちが見事に表現されている名シーンだと思います。倉本先生の頭の中では、シナリオを書きながら映像化されているのだと思います。改めてその凄さに感服します。

 

③連続ドラマ第15回より、杵次が五郎に馬を売ることを打ち明ける

北の国から 後編 倉本聰 理論社 P80

台詞の中の間についても倉本先生はたびたび話されています。ここでは杵次が五郎に馬を売ったことを話すわけですが、このシーンこそ間が重要だと思い取り上げました。杵次が五郎に次々と話していては印象がだいぶ変わってしまいます。馬を手放した杵次、その話を受け止める五郎、2人の感情はこの間があるからこそ視聴者により深く伝わってくるのだと思います。

 

倉本先生脚本のドラマや映画は、ほぼすべての作品でシナリオ本が発売されています。北の国から以外のシナリオ本も何冊か購入しました。新たに コレクション>>書籍 というページを作り紹介しています。よろしければご覧ください。

書籍
https://kitanokunikara.blog/books/

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