ガッツ石松さんはボクシングジムの会長であり成田鉄工所を経営する成田新吉を演じました。北の国から連続ドラマから2002遺言まで出演した数少ない俳優さんの1人です。
倉本先生は『獨白 2011年3月 「北の国から」ノーツ』という著書のなかで、「ボクシングのことはガッツ石松から、かなり時間をかけて教えてもらったよ。特に、ボクサーの心理についてな。」と話さています。「てめえに腹立ててたたかえ」って台詞は倉本先生自身がやっていること、「情けない自分へのどうしようもない怒りのエネルギー」が書くことに向けてるとも話されています。
連続ドラマ第21回、宿のフロント前で新吉(ガッツ石松さん)と雪子(竹下景子さん)が話すシーンを紹介します。ボクサーの心理や怒りのエネルギーのことを新吉が熱く語っています。ガッツ石松さんのボクシングへの熱い思いが伝わってきます。

新吉「おらァ、しゃべるのが上手でないからー」
雪子「ー」
新吉「気をわるくしないできいて欲しいンだ」
雪子「ー何か」
新吉「さっきオラ、草太をドナって来たっていったがーそれはあいつが明日の試合をーあんたのために勝つっていったからだ」
雪子「ー」
新吉「ふざけるンでないってオラ叫んだよ」
雪子「ー」
新吉「愛だの恋だのそんなことのために、ボクシングやるなンで映画の話だ。したけどー」
雪子「ー」
新吉「もしも女思うなら、つららのこと考えろってオラいったンだ」
雪子。
新吉「あいつが不幸にした、つららのことをな」
雪子「ー」
新吉「それを置いといてあんた招待して前の日にデイトだ?ふざけるンでない」
雪子「ー」
間
新吉「あんた今つららが何してるか知ってるか?」
雪子「ー(見る)」
間
新吉「あいつァ札幌にいる」
雪子「札幌にですか」
新吉「ああー働いてる」
雪子「ご存じなンですか」
新吉「知ってる」
雪子「草太さんは?」
新吉「ーだからついさっき、オラが教えた」
雪子「つららちゃん、どこに」
会長。
新吉「トルコだ」
雪子。
新吉「ススキノのトルコに出てる」
雪子の顔。
ー両手で口をおおう。
新吉「オラさっきはじめてあいつにいってやった」
雪子「ー」
新吉「あいつ、オンオン泣き出しやがってな。だからー」
雪子「ー」
新吉「オラいってやった。泣くな。腹立てろ。腹立ててたたかえ。てめえに腹立ててつららのために勝て」
※「北の国から 後編 倉本聰 理論社」P237~P238より引用

1974年WBCライト級チャンピオン ガッツ石松さんのプレートです。

東京ロケ地シリーズ第45弾でも紹介しましたが、後楽園ホールにボクシング歴代の世界チャンピオンのプレートが飾られています。
ガッツ石松さんのご冥福をお祈りいたします。
ガッツ石松のホームページ
若き日のガッツ石松さんの写真が多数掲載されています。
http://www.guts-ishimatsu.com/

