北の国から’83冬~小野田旅館2階の宴会でのこと

歴史上の人物、沢田の松吉さんという有名人が、みんなにおごりたいと申し出たことで宴会が始まりました。

純と正吉がすきまから中をのぞき、和泉振興会長が挨拶をした後の名シーンです。

松吉「沢田-。松吉でございます」
  長い間。
松吉「ふるさとはー遠くにありて想うもの」
  長い間。
松吉「故郷。ーまことに忘じがたく候」
  間。
松吉「感無量の一語でございます」
  長い間。
松吉「昨日、水沼什介君が、なつかしいヴァイオリンを出してきてくれました」
  間。
松吉「当時を思い出し、-語るより、ーうたいます」
  猛烈な拍手、声援。
  什介、古びたヴァイオリンを出して立つ。
  かまえる。
松吉「横井弘先生作詞、八洲秀章先生作曲。あざみの歌」
  拍手。
  ヴァイオリン、哀しくも下手くそに泣きはじめる。
松吉「(うたう)♫ 山には山の 愁いあり 海には海の 悲しみや ましてはこころの 花園に      咲きしあざみの 花ならば
  時夫と妙子のカットバック。
  時夫の脇にいる五郎。
  その五郎をソッと中川が呼びに来る。

※「北の国から'83冬 倉本聰 理論社」より

沢田松吉を演じる笠智衆さんの名演技が光る感動のシーンです。今回はそのときの様子を図に表してみました。マニア度MAXです(^^ゞ

純の指、時夫の視線、什介の動きとヴァイオリンを絵にしてみました(^o^)ちょっとした遊びです(^_^;)

それよりもこの座席表を描いていて気になったのは席の並びです。主役の松吉が上座なのは当然ですが、振興会長の和泉、中畑木材を経営している和夫(常務?社長?)は上座に近い席に座っています。和夫の隣に什介がいるのは年長者だからでしょうか?

一方、みずえや妙子たち女性は入口に近い下座になります。役名付きの男性だと若者の時夫の隣に五郎・クマさんと座っています。麓郷という地域の中で、定職に就かない五郎の立場というのは低かったのだと想像されます。

このあたりの席の並びをみても、北の国からが当時の麓郷の様子をリアルに表現していることが見てとれます。新たな発見・学びとなりました。

 

以前、同じような投稿【連続ドラマ第16回「転校」 葬儀後の笠松家でのこと】をしています。よろしければご覧ください。
https://kitanokunikara.blog/2021/07/21/sougigo-kasamatsuke/

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