中島みゆき「生きていてもいいですか」

収録内容
キャニオン・レコード(C25A-0089)
ポニーキャニオン(28P-6072)
ヤマハミュージックコミュニケーションズ(YCCW-00010)

【収録曲】
1.うらみ・ます
2.泣きたい夜に
3.キツネ狩りの歌
4.蕎麦屋
5.船を出すのなら九月
6.~インストゥルメンタル
7.エレーン
8.異国

中島みゆき公式ホームページより
https://www.miyuki.jp/s/y10/discography/YCCW-00010?ima=0000

中島みゆきさん7枚目のアルバム「生きていてもいいですか」を紹介します。暗いと言われてる中島みゆきさんの曲の中でも、最も暗いアルバムに仕上がっているのではないでしょうか?何といってもアルバムのジャケットと1曲目のタイトル「うらみ・ます」からしてそう感じられます。

北の国から挿入歌は2曲収録されています。

7曲目の「エレーン」は連続ドラマ最終回(第24回)で流れてきます。雪子が草太にあてた手紙を読んでいるシーンです。令子のアパート・富良野駅・エルパセオ・バスの中と「エレーン」のシーンは永遠と5分以上続きます。

雪子「純や螢が住民になったのならー、私は最後まで旅人で終わってしまった。そんな気がするの。そしていまそのことがとってもはずかしい」
※「北の国から後編 倉本聰 理論社」より

今夜雨は冷たい
行く先もなしにおまえがいつまでも
灯りの暖かに点ったにぎやかな窓を
ひとつずつ のぞいてる

エレーン 生きていてもいいですかと誰も問いたい
エレーン その答を誰もが知ってるから 誰も問えない

※中島みゆき「エレーン」歌詞一部抜粋

歌詞の内容が雪子の心情そのものではないでしょうか?1年間富良野で生活してきた雪子ですが、そこで何を得たのかこれからどうやって生きていくのか、過去と未来への想いが感じられます。

8曲目の「異国」は’83冬で流れてきます。雪の中、富良野駅のホームで五郎がみどりを見送るシーンです。借金を五郎に負わせ逃げるように富良野を去るみどりに対し、五郎は優しく声をかけます。

五郎「くにはもうないなンてー淋しいこというなよ」
みどり「-」
五郎「くにはここだよ。ーいつだってあるよ」
※「北の国から’83冬 倉本聰 理論社」より

二度と来るなと唾を吐く町
私がそこで生きてたことさえ
覚えもないねと町が云うなら
臨終の際にもそこは異国だ

悪口ひとつも自慢のように
ふるさとの話はあたたかい
忘れたふりを装いながらも
靴をぬぐ場所があけてある ふるさと

※中島みゆき「異国」歌詞一部抜粋

みどりの心情を考えると泣ける歌詞ですね。中ちゃんにも叱られ、もう戻ってこられないかもしれない故郷の富良野からの旅立ち…。
実はこの曲には伏線があって、連続ドラマ第16回の五郎とみどりの会話の中にこの曲のことが出てきます。
みどり「中島みゆきの”異国”って歌知ってる?」
五郎「いや」
みどり「何ともたまンない歌なンだよね」
※「北の国から後編 倉本聰 理論社」より

その他の曲について、ちょっとこじつけですが…
1曲目の「うらみ・ます」がつららの失恋シーンで流れてきたらと思うとちょっと怖いです。
3曲目の「キツネ狩りの歌」で杵次がキツネを捕まえて正吉にチョッキを作ってあげたのを連想してしまいます。
4曲目の「蕎麦屋」では小野田蕎麦でしょうか?歌詞の内容はちょっと違いますけど。

長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。

北の国からの「音楽」情報はこちらです。
https://kitanokunikara.blog/music/

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