2026年4月4日のブログでも紹介しましたが、再放送されていた「前略おふくろ様 第1シリーズ」を久しぶりに観ました。とてもよかったです。やはりこのドラマは第1シリーズも第2シリーズも最終回の三郎のナレーションにすべてが凝縮されているように感じます。

「前略おふくろ様」は倉本先生の母親への想いが投影されているドラマです。倉本先生のお母様が亡くなられたときお父様からのラブレターが出てきたそうですが、そのときの衝撃と想いをこめて書いたシナリオの一部を紹介します。
語「前略おふくろ様
一緒になんかなれません。
なれたとしたって・・・
例えば俺とかすみちゃんが万一一緒になったとする。
一緒になって蔵王に住んだとする。
二人の間に何人か子どもができる。
子どもたちは大きくなる。
一人前になる。
彼らは街に出て働き始める。
俺たちは年をとり俺が先に死んでかすみちゃんが残る。
かすみちゃんが一人で蔵王に残る。
そのとき子どもたちはかすみちゃんのことを
ただのシワだらけのおふくろとしか見ない。
昔、分田上で働いていた頃の
二十歳過ぎたばかりのかすみちゃんを知らない。
そんな母親を知ろうともしない。
昔かすみちゃんが若かったこと
母親にも青春があったということ
そんな時を子どもは知ろうともしない。
その時を考えると涙が出ます。
前略おふくろ様
俺はあなたの青春を知りません。
ピチピチと若くかわいく恋をした
そうしたあなたの青春を俺は知ろうともしなかったわけで。
親父と知り合い、愛し合い
そして、それから
俺の全部が始まったあなたの昔のそういう日のことを」
※前略おふくろ様 第1シリーズ 第26回(最終回)より三郎のナレーション一部抜粋
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