北の国からマニア通信が選ぶ寅さん第4位「第42作 男はつらいよ ぼくの伯父さん」

「男はつらいよ」全50作品の中から「北の国から」ファンにオススメしたい作品をランキング形式で紹介しています。

男はつらいよ公式サイトより https://www.cinemaclassics.jp/tora-san/movie/42/

今回は、第4位「第42作 男はつらいよ ぼくの伯父さん」を紹介します。

<共通出演者>
・吉岡秀隆(満男)
・笠智衆(御前様)
・笹野高史(ライダー→ホモ)
・古本新之輔(岡部)
・佐久間哲(吉田・よっちん)

男はつらいよ第42作~第48作は通称「満男はつらいよ」とも言われ、満男の恋愛を中心に描かれています。

第42作から登場するマドンナの泉ちゃんを演じるのは後藤久美子さん

泉ちゃんは満男の高校時代の後輩で同じ吹奏楽部に入ってました。純同様、かわいい女の子に一目ぼれです。

現在は浪人中の満男、いらいらして両親に反抗してます。
博「母さんに謝れ。お前が悪い」
満男「なんで理由も聞かないでそんなこと言うんだよ!」
生活態度全般を注意されている満男ですが、満男は自分が悪いとは思っていません。北の国から’89帰郷で東京で暮らす純の心境に近いものがあるように感じました。

部屋で泉ちゃんからの手紙を読む満男。後ろに見えるのは、1985年(昭和60年)に発売された尾崎豊さんの12インチシングル「卒業」のアルバムジャケットです。寅さん仲間のhatakouさんに教えていただいた情報です。満男も純と同じく尾崎豊ファンのようです。

寅さんは満男の相談に乗るのですが教えるのは酒の飲み方。満男はつい「違うよ、下級生だよ」と好きな子のことを寅さんに言ってしまいました。

満男「不潔なんだよ。だって俺ふと気づくとあの子の唇とか胸とか、そんなことばっかり考えてるんだよ」
高校を卒業し18歳を超えている満男が女性を性の対象として見てしまうことに悩んでいるという設定はちょっと疑問に持ちました。もう少し若い年齢ならあり得るような気がするのですが・・・。

似たようなシーンが北の国からにもありました。純が凉子先生の胸が気になったりエロ本を正吉と読んだり・・・という場面がありました。純が性の悩みを五郎に打ち明けたのは小学5年のときでした(;^ω^)

二日酔いの満男と話す母親のさくら。このシーンでも尾崎豊さんの12インチシングル「卒業」のアルバムジャケットが確認できます。

両親に黙って家を出る満男。行先は泉ちゃんのいる愛知県名古屋市です。

名古屋で会ったのは泉ちゃんのお母さん。佐賀県にいる泉ちゃんの住所を教えてもらいます。

北の国から’89帰郷でバイクを乗り回す純を彷彿とさせます。徳永英明さんの「MYSELF ~風になりたい~」が流れる中、颯爽とバイクを飛ばします。

途中の山道で転倒してしまう満男。助けに来たのはライダーの笹野高史さん。サングラスをかけてかっこよくきまってます!

レストランでカレーをごちそうになる満男です。親切なライダーでよかったねと思っていたら・・・。

実はホモだったというオチまでありました(+o+) 慌ててホテルから逃げる満男でした(;゚Д゚)

※映画の中で「ホモ」という台詞がありましたので、ここでも同様の表現を使用しています。

無事に佐賀にたどり着き、泉ちゃんに逢えた満男です。

満男が泉ちゃんに渡したのは尾崎豊のソングブック!ここでも尾崎豊です。寅さん仲間の寅福さんに教えていただいた情報です。

満男のことを御前様に相談するさくらです。

旅先で寅さんと偶然出会った満男は泉ちゃんの伯母さん宅で一晩お世話になることに。

もう一人のマドンナ、泉ちゃんの伯母さんの寿子を演じるのは檀ふみさん。人妻なんですが・・・。

寅さんに負けじと満男も泉ちゃんと仲良くお出かけです。

泉ちゃんに柿を食べさせようとする満男。そういえば北の国から2002遺言では結ちゃんはりんごをかじってましたね。

満男「軽いノリでアイラブユ―」・・・ヘルメットが邪魔でキスができない・・・^^;。
満男の不器用さを演出する名シーンだと思いました\(^o^)/

佐賀県から無事に柴又に帰ってきた満男。おいちゃんやおばちゃん、近所の人たちから温かい言葉をかけてもらいます。

父親の博にも素直に謝る満男。旅から帰ってきていろいろ学んだことも多かったのでしょう。
北の国から’89帰郷や’92巣立ちで東京から帰ってきて素直になる純と重なります。

さわやかなロン毛の友達が古本新之輔さん演じる岡部です。もう一人の短髪の友達は「吉田」といい、満男には「よっちん」と呼ばれています。佐久間哲さんが演じています。

このシーンは北の国からマニアとしては大変レアなシーンだと思っています。北の国から出演者3人が他作品でトリプル共演です!

最後、泉ちゃんが寅さんからの年賀状を読むシーンです。1985年(昭和60年)に発売された尾崎豊さんの「回帰線」のアルバムジャケットが確認できます。置いてあるアルバムジャケットが旅に行く前と後で変わっています。細かい演出です。純同様、満男も尾崎豊ファン間違いないですね!

 

松竹チャンネル「第42作 男はつらいよ ぼくの伯父さん 予告編」

 


北の国からマニア通信が選ぶ寅さんベスト5

第1位「第32作 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎

第2位「第48作 男はつらいよ 寅次郎紅の花

第3位「第29作 男はつらいよ あじさいの恋

第4位「第42作 男はつらいよ ぼくの伯父さん

第5位「第38作 男はつらいよ 知床慕情

 

【関連ブログ】

「北の国から」と「男はつらいよ」その1【2024.3.5追記版】
https://kitanokunikara.blog/2024/03/05/torasan-ps/

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