「男はつらいよ」全50作品の中から「北の国から」ファンにオススメしたい作品をランキング形式で紹介しています。

今回は、第3位「第29作 男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」を紹介します。
<共通出演者>
・いしだあゆみ(かがり)マドンナ
・吉岡秀隆(満男)
・園田裕久(出版関係の男)
・笠智衆(御前様)
マドンナのかがりを演じるのはいしだあゆみさん

かがりは人間国宝 加納作次郎(片岡仁左衛門)宅で女中として働いています。

寅さんは加納作次郎に親切にしたことがきっかけでかがりと出会います。

寅さんに下駄をもらい嬉しそうにするかがりです。

作次郎にとがめられたかがりは実家に帰ることになります。
列車に乗るかがり・・・北の国から連続ドラマ第17回を思い出してしまいます( ;∀;)

かがりの様子を見に来た寅さん。帰りの交通手段がなくなり、かがりの家に泊めてもらうことに・・・。

「寅さん、もう寝たの?」

一晩過ごしていいと思いを秘めて寝室に入ってくるかがりですが、寅さんはタヌキ寝入りです。
控えめながらも情念を内に秘めたかがり・・・。このシーンとは状況は違いますが、北の国から連続ドラマ第4回の令子の不倫シーンを思い出してしまいました。

「第6作 男はつらいよ 純情篇」では、借りたお金を身体で返そうとする絹代(宮本信子)を諭す寅さん。
「第27作 男はつらいよ 浪速の恋の寅次郎」では、ふみ(松坂慶子)に「うち眠い。今夜ここにとめて」と言われたこともありました。
おいちゃん曰く、恋煩いは数多くとも、そういう間違いはしないのが寅さんなのです。
柴又に帰る寅さんを見送るかがり

恋の病にかかった寅さんの見舞いに向かう御前様(笠智衆)と源ちゃん(佐藤蛾次郎)

かがりとのデートに満男(吉岡秀隆)を連れてくる寅さん
寅さん「どうしてもついてくるって、しょうがねぇガキだ」
満男「ぼく行きたいなんて言わないだろう!」

満男「こんにちは」
かがり「はじめまして、おじさんにお世話になってます」

かがり「お母さんそっくりやね」
北の国からファンからすれば、あなたがお母さんじゃないですか?って・・・。
オススメ第1位の投稿の際、インスタのフォロワーさんに『山田監督は「北の国から」へのオマージュとして制作したのではないかと、ラベンダー畑で会って死別した純と令子をあじさい満開の中で再会させた?っていう』とコメントをいただきました。
たしかに、2人が初めて会うシーンがあじさい満開の中というのは「北の国から」ファンとしては感慨深いものがあります。
かがり「あのね満男くん、浦島太郎って私の田舎の丹後の人なのよ」
満男「ほんとにいたの?浦島太郎って?」

かがり「満男くんごめんね。遅くまでつきあわせて」
満男「ううん」
見つめあうかがりと満男!北の国からファン感激のシーンです。

かがりからが寅さんへの手紙を読むシーンも同様です。
「・・・寅さんは今どこかしら?相変わらず旅の空かしら?風はどっちに向かって吹いてますか?丹後の方には向いてませんか?今度寅さんが来たらこの間のような間に合わせでなく、美味しい魚の料理を腕を振るってお腹いっぱい食べさせてあげたいと思います。寅さんの楽しい話を聞きながら。」

今回の投稿にあたって、いしだあゆみさん出演の映画を3本観ました。
・駅STAITION(1981年)
・時計 Adieu l’Hiver(1986年)
・火宅の人(1986年)
男はつらいよを含め共通しているのは、寂しげで儚く、どこか幸薄い女性を演じていることです。あらためて唯一無二の女優さんであること、いしだあゆみさんの魅力を再認識しました。
最後に・・・加納作次郎(片岡仁左衛門)と出版関係の男(園田裕久)

園田裕久さんは北の国から’92巣立ちで床屋を演じています(;^ω^)
北の国からマニア通信が選ぶ寅さんベスト5
第1位「第32作 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」
第2位「第48作 男はつらいよ 寅次郎紅の花」
第3位「第29作 男はつらいよ あじさいの恋」
第4位「第42作 男はつらいよ ぼくの伯父さん」
第5位「第38作 男はつらいよ 知床慕情」


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