富良野に戻ったお兄ちゃんは、市の臨時職員としてゴミ収集の仕事に就き、自衛隊を退官した正吉君とともに富良野のアパートで暮らしていた。
ある日、お兄ちゃんがリサイクルセンターに立ち寄ると、1人の女の子が間違って出してしまった柱時計を探しに来ていた。お兄ちゃんがその柱時計をシュウちゃんに返しにいったことから、2人の付き合いが始まった。お兄ちゃんはれいちゃんとの仲がぎくしゃくしていたこともあり、シュウちゃんとの仲は深まっていった。お兄ちゃんはシュウちゃんを石の家に連れて行き父さんに紹介した。シュウちゃんは父さんの生活を気に入り、度々訪れるようになった。
私は勇ちゃんと別れ、学生時代にお世話になった大学病院の黒木先生を好きになってしまい、病院を辞めてしまった。ある夜、私はお兄ちゃんのアパートを訪れ、不倫相手の医者、黒木先生とともに根室の落石にある診療所で働くことになったと告げた。私はお兄ちゃんからお金を借り、車で新得駅まで送ってもらい根室に向かった。
正月休み、お兄ちゃんは広介君たちとスノーモービルをして楽しむが、その時草太兄ちゃんからシュウちゃんの過去のことをほのめかされる。気になったお兄ちゃんは広介君からシュウちゃんがアダルトビデオに出ていた過去を聞かされる。荒れるお兄ちゃんに草太兄ちゃんは優しく諭すが、お兄ちゃんはシュウちゃんに辛く当たってしまう。
一方、私のことを何も知らなかった父さんは、突然訪ねてきた奥さんから、螢が先生と駆け落ちしたことを聞かされショックを受ける。父さんはお兄ちゃんとともに落石に来て、螢の顔を見ると優しい言葉をかけてくれた。そして別れの時、「螢!いつでも富良野に帰ってくンだぞ」と父さんに言われ、私は自分を責めているがどうしようもない気持ちを泣きながら話した。
ある日シュウちゃんは父さんを露店風呂に誘い、お兄ちゃんが自分の過去の知ったらしいこと、それがひっかかって二人の関係がダメになりそうだと話した。
お兄ちゃんはれいちゃんから電話をもらい、れいちゃんの結婚式場に向かった。ダスティン・ホフマンのように花嫁をさらってくることはできず、お兄ちゃんは富良野に帰ってきた。シュウちゃんと会うのを避けていたお兄ちゃんは、父さんにせかされるまま、シュウちゃんの待つ北時計に向かった。シュウちゃんはアダルトビデオに出ることになってしまった経緯を手紙に書き、お兄ちゃんの前で読み始めるが、お兄ちゃんはそれを押しとどめ、「今度の日曜、山部山麓デパートに行かないか」と誘うのだった。
←’92巣立ち ’98時代→

