
「6羽のかもめ」は1974年~1975年にフジテレビ系列で放送された全26話のテレビドラマです。原案は倉本聰先生、テレビ業界の裏側を風刺したコメディドラマです。
NHKとのトラブルで札幌にいた倉本先生、隠れていたホテルをフジテレビの関係者につきとめられた、「何を書いてもいい、テレビ局の悪口を書いても・・・NHKの悪口を書いても・・・」と言われ最後のドラマのつもりで仕事を引き受けたとのことです。後に「北の国から」のプロデューサーとなる中村敏夫さん、演出の富永卓二さんもいらっしゃったのも何かの縁なのでしょうね。
主な出演者
名前の⭐️印は北の国からにも出演者している方です。

かもめ座・・・6人になってしまった劇団員が芸能界で必死に生き残っていこうとする物語です。
🕊️犬山モエ子:淡島千景
🕊️西条ひろみ:栗田ひろみ
🕊️川南弁三:加東大介
🕊️田所大介:高橋英樹
🕊️水木かおり:夏純子
🕊️桜田英夫:長門裕之
喫茶店ミネに集まる人
☕️ミネ:ディック・ミネ
☕️ミネの無口な店員:下之坊正道
🚕タクシー運転手の伴:小鹿番
テレビ局・芸能関係者
📺清水部長:中条静夫
📺矢口課長:⭐️矢田稔
📺中原プロデューサー:蜷川幸雄
📺日高ディレクター:⭐️斎藤晴彦
📺杉田ディレクター:⭐️大林隆介
📺小熊義彦(切符屋の熊):藤岡琢也
📺番組の司会者:⭐️市原清彦
📺小野ディレクター:⭐️樋浦勉
📺守永マネージャー: ⭐️五藤雅博(武内文平)
📺吉沢直子マネージャー:黒柳徹子
📺坂口監督:石橋蓮司
📺劇中劇の男:山﨑努
その他の主な出演者
🏠田所正一(大介の兄):⭐️大滝秀治
🏠田所正子(大介の母):村瀬幸子
📘週刊ヤングの向田記者:⭐️小野武彦
🍾アコ(スナック店員): ⭐️羽鳥靖子
🎂ショックの定(ヤクザ):⭐️室田日出男
各話ストーリーの紹介
※倉本先生がNHKの大河ドラマ「勝海舟」を降板した後だったこともあり、当初は石川俊子(渡哲也さんの奥さんの旧姓)で脚本を発表しています。

第1話 6羽目【石川俊子】
劇団の分裂で団員が5人になってしまったかもめ座、マンションで共同生活をしている。6人目の劇団員ひろみ(栗田ひろみ)が加入する。
第2話 秋刀魚【石川俊子】
大介(高橋英樹)が料理番組に出演するも、秋刀魚を皿に盛り付けるときの頭の向きが左か右かで大騒動が起こる。
※このエピソードは倉本先生宅の書生だった下之坊正道さんの話がもとになっている。
第3話 ゴシップ【石川俊子】
大介(高橋英樹)の演技が下手で子供向け番組のウルトラボニータを降ろされそうになる。テレビ局は話題作りのために大介と別れた巻子(香山美子)とのゴシップをでっちあげる。
第4話 婚姻届【高際和雄】
同棲中のかおり(夏純子)と英夫(長門裕之)が婚姻届を出すまでの話。
第5話 花三輪【高際和雄】
モエ子(淡島千景)を含めた3人の女優、人気があった頃と比べ自分たちへの周囲の対応が変わってきているのを痛切に感じる。
第6話 事務長【高際和雄】
かおり(夏純子)の父、孝作(佐野浅夫)は幼稚園の事務長をしている。園長をしている妻には頭が上がらない、哀愁漂う男の話。
第7話 ギックリ・カメラです【石川俊子(倉本聰)】
大介(高橋英樹)が弁三(加東大介)にギックリカメラの出演を断ることから始まるドッキリ番組の話。役者がくだらないドッキリ番組に出演することについて考えさせられる。
第8話 大問題【石川俊子(倉本聰)】
かおり(夏純子)は映画のヌードシーンのオファーを受けた。妻のヌードは英夫(長門裕之)にとっては大問題でそのシーンを想像し悩む。
第9話 乾燥機【石川俊子(倉本聰)】
番組制作の全権を握ることになる清水部長(中条静夫)は、ゴルフコンペの目玉商品の電気乾燥機を欲しがっている。張り切る部長だが、商品欲しさのためにゴルフコンペでインチキをしたのがみんなにバレてしまう。同僚への嫉妬や家族への思い…人間らしい清水部長を演じる中条静夫さんのおかしくも切ない名演技が光る傑作回。
第10話 花嫁の父【石川俊子(倉本聰)】
アクションスターの黒岩伸吉と女優の松平冬子の結婚を巡る花嫁の父の話。花嫁の父は週刊誌の写真記事の書き方【左から黒岩伸吉、一人おいて、松平冬子】に納得がいかなかった。
※このエピソードは倉本先生が写真記事で、【倉本聰】ではなく【…一人おいて…】と書かれた実話がもとになっている。
第11話 冬の将軍【倉本聰、高際和雄】
ひろみ(栗田ひろみ)の友達の伸子(髙沢順子)は、もえ子(淡島千景)の付き人がやりたいとかもめ座にやってくる。伸子の行動は、家庭問題で家を出てエキストラの仕事をしている祖父兵吉(野々村潔)を思ってのことだった。
第12話 忘年会【宮川一郎】
弁三(加東大介)の戦友、飯島(加藤嘉)は会社の専務をやっている。飯島は弁三に会社の忘年会を盛り上げてほしいと頼む。モエ子(淡島千景)には役者のプライドがあり、会社の忘年会の仕事を快く思わないのだが…。
第13話 切符屋の熊【倉本聰】
小熊(藤岡琢也)は切符屋の熊と呼ばれ、飛行機や新幹線どんな切符でも確実に取れるとテレビ局内では評判の男。あっちこっちから切符を取ってくれと言われ、右往左往する切符屋の熊。ぼやきの中で熊が「NHKに勤めるイトコ」のことを言う台詞が笑える。
第14話 ひとり【倉本聰】
劇団員が旅行や帰省をする中、モエ子(淡島千景)が正月を一人で過ごす話。寂しいモエ子は、かつて劇団の仲間だった北村五郎(宮口精二)の家に行き、昔を懐かしむ話をする。最後に流れる♪精霊流し(さだまさし)が寂しさを増す。
第15話 わたしはカモメ【斎藤憐】
かもめ座では、劇団結成記念でチェーホフの「かもめ」の公演を行っていた。劇団員が6人になってしまいテレビ出演でお金を稼ぎながらも、舞台での芝居に想いを馳せる劇団員の話。
第16話 扶養家族【倉本聰】
ショックの定(室田日出男)はヤクザの親分で強面、威張って夜の街に繰り出している。ひょんなことから大介(高橋英樹)と英夫(長門裕之)が一緒に飲むことになった。ショックの定はテレビドラマにやたら詳しく、奥さんの誕生日に大介らに会わせて喜ばせたいと思っている。威勢のいいヤクザが、実はトルコで働いている奥さんのヒモで扶養家族に入っているという切なくも笑える話。
※放送当時、「本物のヤクザをテレビに出していいのか」というクレームがテレビ局にあったそうです。本物のヤクザに間違われる室田日出男さんの風貌と笑える演技が注目のオススメ回です。
第17話 再会【斎藤憐】
大介(高橋英樹)が生放送の再会番組で、幼なじみの氷屋の紀ちゃん(朝丘雪路)と再会する。大介が紀ちゃんを好きだったと紹介されるが、それは兄(大滝秀治)の方で母親(村瀬幸子)の勘違いだった…。
第18話 転勤【土橋成男】
「真夜中の警部」が絶好調の番組プロデューサー原田が九州支社に異動することになった。原田は異動に憤るが、副社長と縁続きの奥さんの「結婚してから2人でゆっくりしたことがない」という一言が原因だった。
第19話 オルゴール・メリイ【野波静雄】
かおり(夏純子)が拾ってきた赤ちゃんを巡る話。モエ子(淡島千景)は自分の子どもにしたいと引き取るが、うまく子育てできない。もし自分が結婚して子どもがいたら?と部屋で1人佇むモエ子だった。赤ちゃんの受け渡しの際、手続きにこだわる警察官が笑える。
第20話 個人的事情【倉本聰】
大介(高橋英樹)がドラマ「冬の日」の主役に抜擢された。しかし、役の中で母親に対して言う台詞「ああいいよ。ちょっと邪魔だけどな」に引っかかり、出演を悩んでいた。
ドラマの中で嫁姑問題を扱うのは困ると言う正一(大滝秀治)、清水部長も同じ考えで意気投合する2人。清水部長は正一にテレビを故障させる方法を伝授するが…。
第21話 恋はすまじ【土橋成男】
大介(高橋英樹)の元恋人の巻子(香山美子)は、大介とだったら良い芝居ができるとドラマの相手役に指名してきた。別れた女からお情けの仕事をもらうことに複雑な大介だったが、巻子にはまだ大介への想いが残っていたのだった。
第22話 大監督【宮川一郎】
大監督の川崎先生が、大介(高橋英樹)が主役の映画を作ることになった。英夫(長門裕之)の脚本にダメ出しするなど映画制作に気合いが入る川崎だが、実はアル中で仕事はできなかったのだった。
第23話 非常識【斎藤憐】
かおり(夏純子)は主演の映画で海でのロケに行くことになった。かおりと英夫(長門裕之)は「3月の海に入るのは非常識だ」と監督の坂口(石橋蓮司)に話す。結局は海でのロケは敢行されるが、ロケ現場でかおりと坂口は親しくなっていき…。
第24話 青春挽歌【土橋成男】
若森多恵子(月丘夢路)とかなり年下の恋人の城真介(倉石功)との恋愛問題。城は本気だと話すが、年上の多恵子は城の気持ちを受け止めることはできなかった。モエ子(淡島千景)と清水部長は飲みながら、自分の歳と恋愛、終戦後の青春時代を懐かしんでいた。
第25話 死んで戴きます【倉本聰】
弁三(加東大介)がモエ子(淡島千景)にスケジュールの相談をする。2つのドラマのスケジュールが重なって、片方のドラマでモエ子に交通事故で死んでもらうことになった。スケジュールの不手際で弁三を責めるモエ子は直子(黒柳徹子)を新たにマネージャーとして迎えようとするが、弁三は失踪してしまい…。
第26話 さらばテレビジョン【倉本聰】
国民の白痴化を防ぐために国がテレビ禁止令を出すという内容のドラマ「さらばテレビジョン」が放送されることになった。そのドラマの中の男(山崎努)は「テレビの仕事をしていたくせに、テレビを本気で愛さなかったあんた!テレビを金儲けとしか考えなかったあんた! テレビを決して懐かしんではいけない。懐かしむ資格のある者はテレビを愛し、戦ったことのあるヤツ。それから視聴者、楽しんでいた人たちだけだ」とカメラに向かってテレビへの愛情と失望を叫ぶ。
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