おしべとめしべの性教育

倉本聰先生脚本で唯一かも??しれないコメディドラマ「浮浪雲」の紹介です。

「浮浪雲」©石原プロモーション

「浮浪雲」第13回では子どもへの性教育に悩む大人たちの様子がコミカルに描かれていて、楽しく観ました。

「どうして子どもって生まれるの?子どもはどこから来るの?」

という子どもたちの疑問。

新之助(伊藤洋一さん)の母かめ(桃井かおりさん)と福之進(小野寺嗣夫さん)の母(清水まゆみさん)は息子たちの性教育に困っている。子どもたちが通う塾の青田師範(柴俊夫さん)も子どもたちに質問されて困った際に出たのは、なんと!植物のおしべとめしべの話😆

青田師範「おしべはお父さんでめしべはお母さん、君たちは実だ」

という黒板五郎と同じ説明でした😂

※たしかこのネタは、倉本先生が子ども電話相談室で回答に困っている専門家の説明からヒントを得たという話だったと思います。

一方、新之助の父、浮浪雲(渡哲也さん)は

浮浪雲「九つから女郎通いでセックスについて学んでいる」

と無責任なことを言う始末🤭

仕事をしないで女と酒が好きな浮浪雲。浮浪雲のキャラクターは渡哲也さんの他作品のイメージをくつがえします。

子どもたちは「赤ちゃんはいかにして作られるかの研究会」を開いて相談をする。「へそのゴマ」が関係あるのではという仮説が立てられ、新之助は両親の浮浪雲とかめに2人のへそのゴマがほしいと頼んでしまう。

欲次郎(谷啓さん)が子どもたちに

欲次郎「人間の卵が売ってる。買ってきて男女で温める」

なんていう話をしたもんだから、子どもたちは露店で人の卵を買おうとする。悪い露天商は十両で人の卵だというものを子どもたちに売りつける。子どもたちが人の卵を見てみようと箱を開けると、そこにはなんとかぼちゃが入っていた。ここでもかぼちゃが登場するか⁉️笑

浮浪雲 第13回より
浮浪雲「これが人の卵だ」

と悪ノリし、かぼちゃを持ちながらもっともらしい説明をする。

その後、新之助はツルちゃんという女の子に卵を温めてほしいと頼み、そのかぼちゃを渡す。

新之助「子どもができたら引き取る。未婚の母にはしない」

なんて大人の台詞のようで😅

その後ツルちゃんは

「お母さんがかぼちゃを煮ちゃって食べちゃった。それもおかわりまでしちゃった」

と本気で悩んでいて😆

最後には

「テレビ朝日に聞いてみよう」

ということになるが・・・

「条例によりお答えできない」

と返されてしまう。時代考証がデタラメな浮浪雲らしく、時代劇なのにテレビが出てくるという📺

「どうして子どもって生まれるの?子どもはどこから来るの?」

という疑問・・・。本当は子どもたちも薄々わかっていたというオチもあり、他の倉本作品にはない楽しいコメディドラマ「浮浪雲」の紹介でした。

 

【関連ページ】

浮浪雲
https://kitanokunikara.blog/haguregumo/

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