やすらぎの郷~大友柳太朗さんのこと

北の国からでは笠松杵次を演じた大友柳太朗さん

北の国から連続ドラマ第5回より

素晴らしい演技で北の国からでは唯一無二の存在感のある役者さんでした。残念ながら大友柳太朗さんは1985年に73歳でお亡くなりになっています。


2017年にテレビ朝日系列『帯ドラマ劇場』枠で放送された倉本聰先生脚本の「やすらぎの郷」。前から見たいとは思っていましたが、今年の4月に行った「中島みゆき展」がきっかけとなり、それから見始めました。

やすらぎの郷 第1話オープニングより 石坂浩二さん演じる菊村栄の後ろ姿が倉本先生の後ろ姿のように見えてしまいます^^;

テレビに功績のあった者だけが無料で入れる老人ホーム「やすらぎの郷」が物語の舞台。脚本家の菊村栄(演:石坂浩二さん)を中心に、このホームに入居した往年のスターたちが直面する笑いあり涙ありの出来事が描かれています。そしてもう1つの大きなテーマが現在のテレビ業界のこと。倉本先生の死生観とテレビ業界への思いが色濃く映し出される内容でした。


たくさんあるエピソードの中から、北の国からファンの皆さんに1つだけ紹介させていただきます。大友柳太朗さんのことです。

第4話の内容
ー菊村栄(演:石坂浩二さん)がやすらぎの郷に入居した日の2日前に【大村柳次郎】が亡くなられ、入居日の当日葬儀が営まれているという話がありました。【大村柳次郎】は初期からの入居者で102歳で亡くなったという設定でした。名倉理事長(演:名高達男さん)の「金色天狗で一世を風靡した、あの京都太秦の大村さんですよ」という台詞もありました。

1912年生まれの大友柳太朗さんは2014年までご存命だとすると102歳になります。名前や年齢から考えても【大村柳次郎】が大友柳太朗さんをモデルにしているのは明らかです。

やすらぎの郷 第11話より

実際に第11話で【大村柳次郎】が主演の「金色天狗」のポスターが出てきます。

画像掲載元 http://sakagamiryou.com/post-13765

詳しくは分かりませんが、大友柳太朗さんが主演の「快傑黒頭巾」シリーズがモチーフになっていると思われます。

 

テレビに功績のあった者だけが無料で入れる老人ホーム「やすらぎの郷」の発想そのものが倉本先生の優しさではないでしょうか。その「やすらぎの郷」に大友柳太朗さんをモデルにした【大村柳次郎】が入居していたことを考えると感慨深いものがあります。

大友柳太朗さんをモデルにした【大村柳次郎】は「やすらぎの郷」最上級タイプのヴィラBに入居していました。【大村柳次郎】が亡くなった後は、高倉健さんをモデルにした高井秀次(演:藤竜也さん)さんが入居しました。ヴィラAには姫こと九条摂子(演:八千草薫さん)が入居していました。倉本先生は、大友柳太朗さんを高倉健さんや八千草薫さんと同じく最上級タイプのヴィラの入居者とすることで、最大級の敬意を払ったのだとも感じました。

 


今回のブログを書くきっかけとなったXのポストです。

コメントを残す